タイトル | キャッスルファンタジア聖魔大戦&リニューアル |
発売日 | 2002.07.12(DC版) |
メーカー | Studio e・go!、シンビョウプランニング |
ジャンル | SLG+RPG、恋愛ADV(PC版は18禁) |
ハード | PC/WIN、DC |
<シナリオについて>☆☆☆☆☆
第七聖騎士団の長にされてしまった、ぐうたらな主人公(実は戦略を練ることに関しては超一流らしい…)が団員の女性達と協力して、反乱軍を鎮圧していくという設定。主人公の選択次第で様々なエンディングになる「マルチエンディング形式」を採用。
シミュレーションRPGではあるものの、あまりに戦闘パートでの難易度が低く設定されているため、「ゲーム」としては少々不満。
システムとしても、今となっては「ありきたり」といわざるを得ず、目新しいものは何もない。味方ユニットと敵ユニットがターンごとに行動を起こす方式で、ダメージを受けたり攻撃を加えたりすることにより「ゲージ」が上昇し、「必殺技」が発動可能。魔法に関しては「詠唱時間」などといった厄介な概念はなく、すぐに発動可能なため、戦略的要素は、きわめて低い。CPUの思考パターンもきわめて幼稚なため、SLGパートの攻略に関しては問題外。
PC版ではクリア後に「SHIFT」を押しながら起動するとボーイズなシナリオに展開するという隠し要素も存在する。
<操作性について>☆☆☆☆☆☆
PC版に関しては、操作がしづらいということもないが、DC版では画面が斜めであるのに対し、対応になっているパッドのキーが十字キーだけであるため、非常に操作性が悪くストレスがたまる。
メッセージはどのハードのものでもスキップ可能であるが、DC版のものはスキップしても遅いためあまり意味が感じられない。
また、アドベンチャーパートでのチャートなどはいっさい存在しないので自力で頑張るか、攻略記事などを頼りに進めるかといったところ。全キャラクター攻略には相当の時間と気力を要する。
<CGについて>☆☆☆☆☆☆☆☆☆
原画は「山本和枝」氏の手によるもの。このメーカーは「絵の綺麗さ」ということに関しては一見の価値は多分にある。キャラクターは全て西洋風(和風の女性キャラクターも一人だけ存在)。女性キャラクターの割合が圧倒的に多い。見慣れてくるほどに全ての女性キャラが皆同じように見えてきたりもする。
<エッチ度について>☆☆☆
DC版は18禁ではないのでエッチ度は論外。
PC版については、リニューアル版のほうがよりCG数などの点において前作を上回る。HCGは基本的にノーマルなものばかりなので、変わったシチュエーションを好む方には物足りなさを感じることでしょう。HCGの割合は半分以下なのであまり多いとはいえません。
<ボーイズシナリオ要素について>☆☆☆
「心臓の悪い方や男性の方はご覧にならないほうがよいかもしれません…。でも戻れません。」というメッセージが少しだけ笑えます。しかし、それほど「たいしたもの」でもないのでそれほど恐れることはありません。
<最終見解>☆☆☆☆☆☆
シナリオ事態も悪くはないものの、目新しさにかけ、やりごたえはない。しかしながら、CGの綺麗さに関して言えばおすすめはできるので、「ゲームを絵で選ぶ人」にはおすすめといえる。
<補足>
このゲームはさほどエッチに嫌悪感を覚えるものではないので女性がプレイしても十分に楽しめると思います。事実私もそこそこ楽しめましたから。
《投稿者 Princess_Seraphy》